セキュリティエンジニアの年収はどれくらい？
ITシステムの高度化に伴い、サイバー攻撃の脅威は年々増加しています。これによりセキュリティエンジニアの需要は急速に高まっており、年収水準もエンジニア職の中で比較的高い傾向にあります。ここでは、経験年数やスキルごとの相場感を詳しく見ていきましょう。
平均年収の相場感
全体平均
日本国内におけるセキュリティエンジニアの平均年収は 500万〜800万円程度。
スキルや企業規模によっては 1,000万円を超えるケース もあります。
経験別の年収目安
- 若手（実務経験3年未満）：400万〜550万円
- 中堅（3〜7年程度）：600万〜800万円
- リード・マネジメント層：800万〜1,200万円以上
セキュリティ分野は専門性が高いため、スキル次第で年収が大きく伸びやすいのが特徴です。
セキュリティエンジニアの仕事内容と収入の関係
1. セキュリティ運用・監視
SOC（Security Operation Center）でのアラート監視やインシデント対応。
→ 年収水準：400万〜600万円前後
2. セキュリティ設計・実装
システムやネットワークにセキュリティを組み込む設計・開発。
→ 年収水準：600万〜800万円前後
3. コンサルティング・リスク分析
顧客企業へのセキュリティ診断や体制強化の提案。
→ 年収水準：700万〜1,000万円前後
4. セキュリティアーキテクト・CISO候補
組織全体のセキュリティ戦略をリードする役割。
→ 年収水準：1,000万円以上も可能
年収を上げるために有効なスキル・資格
セキュリティエンジニアは資格取得が評価されやすい職種です。代表的な資格には以下があります。
- CISSP（国際的セキュリティ資格）：グローバル企業や大手SIerで高評価
- 情報処理安全確保支援士（登録セキスペ）：国家資格として信頼性が高い
- CompTIA Security+：基礎を体系的にカバーできる
- CEH（認定ホワイトハッカー資格）：ペネトレーションテストに強み
また、クラウド環境のセキュリティ（AWSやAzureのセキュリティ認定）も市場価値を大きく高めます。
需要の高まりと今後の展望
近年はゼロトラストやクラウドセキュリティの導入が進み、セキュリティ人材の不足は深刻化しています。
経済産業省の調査によれば、日本では今後もセキュリティ人材の需要が拡大し続ける見込みです。
そのため、 経験を積んだセキュリティエンジニアは長期的に高い年収を維持しやすい と言えます。
まとめ：セキュリティエンジニアは高年収を狙いやすい職種
セキュリティエンジニアは、IT業界でも特に専門性が高く、需要の伸びも著しいため、他職種と比較して年収水準が高いのが特徴です。
- 平均年収は 500万〜800万円
- 経験や役割によっては 1,000万円以上も可能
- 資格・スキルアップがダイレクトに収入へ反映されやすい
キャリアを積み重ねていくことで、将来的にはセキュリティアーキテクトやCISOといった経営層に近いポジションを目指すこともできます。
セキュリティの世界で磨いた専門性は、確実に市場から求められ続ける武器になるでしょう。
