近年、多くの企業で注目されているのが「DevOpsエンジニア」という職種です。開発と運用を横断的に担う立場として、スピーディーかつ安定したサービス提供を実現する役割を持っています。そのため高い技術力だけでなく、幅広い知識やスキルが求められます。そこで本記事では、DevOpsエンジニアに役立つ資格を一覧で紹介し、キャリアアップに直結する資格選びのポイントを解説します。

DevOpsエンジニアに資格は必要か？

DevOpsエンジニアになるために必須の国家資格はありません。しかし、インフラから開発、クラウド、セキュリティ、運用自動化まで幅広い知識が求められるため、資格を取得することでスキルを体系的に学び、企業からの信頼性を高められます。

DevOpsエンジニアにおすすめの資格一覧

AWS認定資格（AWS Certifiedシリーズ）

AWSはクラウドインフラのデファクトスタンダードともいえる存在です。DevOpsエンジニアにとって、AWS環境での構築・運用スキルは必須レベル。
特に以下の資格が役立ちます：

• AWS Certified Solutions Architect – Associate / Professional
• AWS Certified DevOps Engineer – Professional
• AWS Certified SysOps Administrator – Associate

Microsoft Azure認定資格

Azureを利用する企業も急増しており、Azure上での開発・運用スキルも重視されています。おすすめは以下の資格です：

• Microsoft Certified: Azure Administrator Associate
• Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert

Google Cloud認定資格

GCPを活用する現場では、以下の資格が有効です：

• Professional Cloud DevOps Engineer
• Associate Cloud Engineer

Linux系資格

サーバー運用の基盤となるLinuxスキルも必須。特に以下の資格は評価が高いです：

• LPIC（Linux Professional Institute Certification）
• Red Hat Certified Engineer（RHCE）

コンテナ・自動化関連資格

DevOpsにおいてはCI/CDやコンテナ運用の知識が必須。以下の資格が役立ちます：

• Certified Kubernetes Administrator（CKA）
• Docker Certified Associate（DCA）
• Jenkins認定資格（Certified Jenkins Engineer）

セキュリティ関連資格

DevOpsは「DevSecOps」へ進化しており、セキュリティも重要です。代表的な資格は以下です：

• CompTIA Security+
• 情報処理安全確保支援士（日本の国家資格）

資格取得のメリット

• クラウド・自動化など最新技術を体系的に学べる
• 現場で即戦力として評価されやすい
• 転職・キャリアアップに有利になる

資格よりも重要なポイント

資格はあくまでスキルの証明手段です。実際には、CI/CDパイプライン構築、クラウド環境の運用、監視や自動化など「実務経験」が最も重視されます。資格取得を通じて基礎を固め、その後は現場でスキルを実践することが大切です。

まとめ

DevOpsエンジニアは幅広いスキルを求められるため、資格を活用することでキャリアを大きく伸ばすことができます。特にクラウド、Linux、コンテナ、自動化、セキュリティに関する資格は有効です。
資格を取得しながら実務経験を積むことで、市場価値の高いDevOpsエンジニアとして成長していきましょう。