サイバー攻撃の脅威が高まる中、セキュリティの専門家は今後さらに需要が拡大していく分野です。その中でも「情報処理安全確保支援士(SC)」は、国家資格として高い専門性を証明できる資格です。
本記事では、資格の概要から試験内容、メリット、活躍の場までを詳しく解説します。現場経験を積んできたエンジニアが次のキャリアステップとして目指すべき資格として参考にしてください。
情報処理安全確保支援士とは
情報処理安全確保支援士(通称:登録セキスペ)は、サイバーセキュリティ分野における唯一の国家資格です。IPA(情報処理推進機構)が実施する試験に合格し、登録することで取得できます。
資格保有者は「セキュリティコンサルタント」「SOCアナリスト」「CSIRTメンバー」などとして組織のセキュリティ強化を担う立場を期待されます。
資格の位置づけ
- 高度情報処理技術者試験の一つ
- セキュリティに特化した国家資格
- 登録後は継続的な講習が必須
試験概要
情報処理安全確保支援士試験は、年2回(春・秋)実施され、午前・午後にわたる4つの試験区分で構成されます。
試験区分
| 試験区分 | 内容 |
|---|---|
| 午前Ⅰ | 基礎的なIT知識(応用情報レベル) |
| 午前Ⅱ | セキュリティ専門知識 |
| 午後Ⅰ | 事例ベースの記述式問題 |
| 午後Ⅱ | 論述試験(セキュリティ戦略・提案) |
合格率
合格率は毎回約15〜20%程度と、難関資格に分類されます。そのため、実務経験を活かした学習と戦略的な対策が必要です。
取得のメリット
キャリアアップ
セキュリティ分野での専門性を示せるため、マネジメント層やコンサルタントへのキャリアパスを描きやすくなります。
高い市場価値
セキュリティ人材不足が叫ばれる中、情報処理安全確保支援士は希少性が高く、SESやSIer、コンサルファームなど幅広い業界から求められています。
継続的なスキルアップ
登録者は毎年の研修を受ける義務があり、常に最新の知識をアップデートできます。これにより、実務に直結する力を維持可能です。
おすすめの学習方法
基礎知識の強化
午前Ⅰ・Ⅱ対策として、応用情報技術者試験レベルの基礎知識を網羅しましょう。過去問演習が最も効果的です。
午後試験対策
午後Ⅰ・Ⅱは記述式のため、問題文を正確に読み取り、論理的に解答を構築する力が求められます。セキュリティインシデント対応やシステム設計の経験を活かして学習するのが効果的です。
実務経験とのリンク
例えば、ログ分析やファイアウォール設計に携わった経験は、午後問題のケーススタディに直結します。実務と学習をリンクさせることで理解度が深まります。
活躍できるフィールド
- 大手企業のセキュリティ部門
- セキュリティベンダーやコンサルティング会社
- 官公庁や金融機関など高セキュリティを求められる業界
SESエンジニアにとっての価値
SES企業では、顧客先のシステムを守る立場としてセキュリティ知識が必須です。情報処理安全確保支援士を保有することで、より高度な案件や責任あるポジションにアサインされやすくなります。
また、単価アップや長期案件獲得の武器としても大きな効果を発揮します。
まとめ
情報処理安全確保支援士は、セキュリティ分野における最高峰の国家資格であり、エンジニアとしての市場価値を大幅に高めてくれます。
難易度は高いものの、実務経験を活かして学習すれば十分に合格可能です。
キャリアアップや高単価案件を目指すエンジニアは、ぜひ挑戦してみてください。




