運用保守エンジニアに資格は必要か?
運用保守エンジニアは、システムの安定稼働を支える重要なポジションです。障害発生時の対応力や、日々の監視・改善提案など幅広いスキルが求められます。
資格は必須ではありませんが、スキルの裏付けや客観的な評価基準として有効であり、キャリアアップや転職活動の際に大きな武器となります。
ここでは、運用保守エンジニアにおすすめの資格を体系的に紹介します。
運用保守エンジニアにおすすめの資格一覧
基礎知識を固める資格
ITパスポート試験(iパス)
- IT全般の基礎を幅広く学べる国家資格
- 情報処理の基礎、ネットワーク、セキュリティ、マネジメントなどをカバー
- 未経験からでも受験しやすく、運用保守の土台を築くのに最適
基本情報技術者試験(FE)
- システム運用に必要な知識を網羅できる国家資格
- プログラミングやアルゴリズムの基礎理解も求められるため、将来的なスキルの幅を広げられる
インフラ・ネットワーク系資格
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- ネットワーク構築・運用のスキルを証明できる国際資格
- 障害対応やトラブルシューティングに直結する知識を習得できる
LinuC / LPIC
- Linuxサーバー運用のスキルを証明する代表的な資格
- クラウド・オンプレ環境問わず、システム保守に不可欠な知識を習得できる
セキュリティ系資格
CompTIA Security+
- セキュリティの国際標準的な資格
- 運用監視やインシデント対応を行う上で必要なセキュリティ基礎を学べる
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
- 国家資格で、セキュリティポリシーやリスク管理の知識を証明可能
- システム全体の安全性を守る立場として信頼度を高められる
クラウド関連資格
AWS Certified Cloud Practitioner
- クラウドサービスの基礎知識を証明できる資格
- 運用保守でもクラウド移行が進む中で必須級の知識
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)
- Azureの利用経験を問わない入門資格
- 運用保守エンジニアがクラウド案件に対応するための第一歩として最適
キャリアアップに直結する資格の活用法
運用保守エンジニアは、資格取得によって「単なる監視要員」から「改善提案や自動化ができるエンジニア」へと成長できます。
たとえば以下のようなキャリアパスが考えられます。
- 基礎資格(ITパスポート・FE)で土台を固める
- ネットワーク・Linux資格(CCNA・LinuC)で即戦力性を高める
- クラウド・セキュリティ資格で次世代の案件にも対応できる人材へ
資格はゴールではなく、日々の実務経験と組み合わせることで真価を発揮します。
まとめ
運用保守エンジニアにとって資格は、業務理解を深め、キャリアを広げる大きな武器です。
- 基礎知識は「ITパスポート」「基本情報技術者試験」
- ネットワーク・サーバー系は「CCNA」「LinuC/LPIC」
- セキュリティは「Security+」「情報セキュリティマネジメント」
- クラウドは「AWS認定」「Azure Fundamentals」
これらを計画的に取得することで、より高度な案件やキャリアアップに繋げられます。




